海の近くに越してきて10か月くらい経つ。
朝、家を出た時、夜、車から降りた時、まだ、ふとした時に潮の香りを感じる。でもそれもそのうちすぐに当たり前になってしまって、気にしなくなってしまうんだろうな。
ずっと神戸に住んできた。
北区で生まれ育ち、中央区からいろんな仕事に出て、兵庫区で結婚した。そして明石の家を買った。
海がすぐそこにある。空が広くて、ねこがぼちぼちいて、2号線の近くは夜道も安全。
これまでの居住地のどこよりも治安が良い。住みやすい。マジで変な人がいない。前の家は新開地だったので、そこいらでねてるおっちゃんとか、揉めてるじいちゃんとか、目会わせんとこみたいな人もたまにいたけど、そういうの全然ない。安心。
その前に住んでいたところもまあまあスラムで、顔を合わせるたびに煙草をせびってくるお婆ちゃんとか(あげてたし)、限界ギリギリまで服が千切れたおっちゃんとか転がってたし、その前に住んでいたところでは「仕事探してへんか?」と腕を掴んでくるおっさんがいたり、歯が無いおっさんがポケットティッシュ渡してきたり(もらったし)、親切なのかなんなのか。腕を掴まれた時には一応通報していて、事情を聞きに家までパトカーが6台ぐらい来た。暇か?
今は平和になったもんや。たまに2号線をバイクが爆走しているぐらいや。元気が良い。
でも、時々、山が見えなくて不安になる。
振り返ればすぐ北に山があるのが普通だったからだ。山が北、海が南。でもそれもきっとすぐ慣れる。そのうち、北に山が見えると「おお、なつかしい」とか感じるようになるのだ。
今の家からは淡路島がちょっと見える。南に海があって、南に山がある。
北区で暮らしているあいだのいわゆる「実家」、団地の賃貸を3回ぐらい引越している。そのどれも、今は取り壊されて無くなっている。
環境は変わる。変わらないのは自分だけやね。



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