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35歳という立ち位置

雑記

この冬で35歳になる。まだ35歳で、もう35歳だ。子どもの時に想定していた35歳になれているだろうか。中学生の時に抱いた「音楽業界、いや、ライブハウスで働きたい!」という夢を早々に叶え、割とすぐ満足してしまい他業種に転職してしまった。ライブにあったハラハラドキドキは会社員には皆無で面白みもやりがいも無く、次にどんな仕事をしようか迷いに迷って占いをしてみれば「あなたは30歳を迎えてからは結婚して大阪に住み、子を育てながら、在宅でパタンナーの仕事をしている」と予知されたこともあった。服飾。苦手分野だ。なみ縫いしかできない。予知は当たらなかった。

紆余曲折あって、今はまた「好き」を仕事にできている。中学生の頃からホームページやらブログやらmixiやらで自分語りをするのが好きで、同じようなテキストサイトを巡回するのが好きで、今もまだその頃と同じことを続けられている。どこを見てもらいたくて、どうしたら気付いてもらえるかを考えるのは楽しい。そういった記事作成だけでなく、地味コツコツ系作業が得意なので大量にデータ入力してDTPで冊子を作ったり、写真を撮ったり、チマチマした画像編集をしてパンフレットを作ったりする業務とも相性が良い。人間が好きなので外回りで色んな人と関わりが持てるのも楽しい。ずっと座ってると腰が痛いからね。

35歳ってどういう立ち位置なんだろう。少なくとももう子どもではないが、説得力が無い。まだまだ色んなことを教わってばっかりでいる。できればずっとこのスタンスで老いていきたい。向上心が無いわけじゃない。もちろんだ。仕事はちゃんとやる。当たり前だ。でも、可愛がられ続けたい。色んな知識を吸収したい。知的好奇心を満たしたい。

年下の友達ってそういえば全然居ないな。会社も今はわたしが一番下っ端だし、うーん。これまでの仕事で後輩育成した事はあるけど、わたしが教えるのは「上手くサボる方法」とか「デキる人に助けを求める方法」とか「しれっと喫煙所に行くタイミング」とかなので、懐かれることはあっても頼りにされることはあんまり無かったなあ。

高校生と一緒になってパンフレットを作る仕事をした。その最初の打ち合わせが終わった時に「お姉さんモードやったね」と同席していた社長に言われた。ああ、確かに、いつもよりハキハキしていたかもしれない。「この、しっかりしたお姉さんにぜ〜んぶ任せなさ〜い安心しなさ〜い」という気持ちで打ち合わせしていた。そのハキハキしたわたしは、本当にわたしなんだろうか。歳上の方とお話する時とは無意識に使い分けているこの人格は、友達と喋るこの人格は、夜中に現れるこの人格は、動物に赤ちゃん言葉で話しかけるこの人格は、家族の前のこの人格は、これを書いているこの人格は、どこからがわたしでどこまでがわたしなんだろう。いやいや、全部わたしだ。

30代半ばにして、まだこんなことを考えている。

まだ、関わる人みんな、歳上の方が多い。でもそれはいつかは逆転してしまう。自分が教え・導く立場になっていく。やだよ。やだなあ。それまでに身につくかなあ。説得力。

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