汗だくの金曜日。
珍しく1人で会社で過ごす。激安スーパーのサンディで買った45円のあずきバーを食べながら、好みのBGMをかけて、そこそこの大きさの鼻歌を空間に響き渡らせる。ここ最近は作業中にはキングダムハーツのサントラばっかり聴いている。作業するのにちょうど良い。
定時は18時。でも17時前にはすっかり集中力も切れた。
よし、飲もう。
いつもより1時間早く会社のシャッターを勝手に降ろして、3km先の平野の祇園神社まで行こう。ちょうど祇園祭が開催中だ。
新開地に住んでいた時はほぼ毎年行ってたけど、明石に越してからは祇園祭に行くことが無くなってしまった。2年振りに行こう。祇園さんにはポスターの制作からHPの管理まで色々とお世話になっていて宮司さんと奥様とも仲良くさせてもらってるし、お祭りで忙しそうやけどちょっと挨拶しようかな。そして屋台のからあげを食べよう。
歩くのが好きだ。
行儀悪いけど、飲みながら歩くのが好きだ。飲んだはなから全部汗で出ていく。
これが夏だ。これぞ夏だ。

男梅チューハイのケミカル感が好きだ。お店に置いてあると嬉しくなる。
思えば兵庫区をてくてく歩くのも久しぶりだ。
新開地商店街を抜け、湊川公園を抜け、東山商店街を抜け、水分を補給し、公園の生き物や路地裏の猫ちゃんを探しつつ、古い家や壁にときめきつつ、ああ、カメラを持ってると歩くのが本当に楽しいな。


道すがら、出会ったおばあちゃんやおじいちゃんに「こんちわー。暑いっすねー。」と話しかける。そしたら「暑いねえ」と返ってくる。
気軽にこういうコミュニケーションをとれるのも兵庫区の良いところ。神戸は中央区以東はちょっと都会。でもそれ以外は都会でもなく田舎でもなく、ほど良い。「人情味」ってのがどんななのかあんまりよくわかってないけど、多分こういう事をいうんだろうな。フランク。

兵庫の祇園さんといえば、この階段だ。そもそもここに来るまでに坂道を登ってきたのに、最後にこの階段が待ち構えている。こんなに汗をかくことがあるのか。いや、ある。
こどもたちが軽々と登っていく。スタタタと登ってはスタタタと下って(!?)、母ちゃん遅いわ〜!とか言うている。ほんますごいな。
写真を見て気付いたけど、この階段は88段らしい。末広がりで縁起が良い。開運厄除。

PCとiPadと本と仕事道具が入ったリュックが肩にずしんと重い。
ああ、これを、これを登り切ったら……!

自分、2本目、いかせてもらいます。
階段を登り切り、茅の輪をくぐり、一通りお参りをしてから、ビールを流しこむ。これこれ。これよ。
浴衣のカップル、でっかいカニの爪を装着したキッズ、それを見ているじーちゃんばーちゃん。賑やかでいいねえ。その空気で膨らましたカニの爪はどこでゲットしたの?おばちゃんそれ欲しいわあ

ピクニックで食べるおにぎりが美味しいように、からあげも暑い野外で食べるとなお良い。ちょうど揚げたてのタイミングを狙う。同じ値段出すなら揚げたてを食べたいんや。ハフハフ言いたいんや。ほんと暑い。熱気だねえ。
宮司さんに挨拶をして(本当ビール片手にすみません)、髪切った?いや〜これから暗くなってきてからが忙しいですねえ3連休ですもんねえなんていう話をしてから、お神楽をしてもらう。
私「ビール持ってて大丈夫なんですか!?」
宮司さん「飲んでから行こか😅」
一旦飲み干して整える。
お神楽の受付に高校の同級生としくんのパパが座っていて、としくんの同級生です〜いつも花キューピッドを届けてくれてありがとうございました〜とお礼を言ったりなんかして。としくん家は兵庫区の花屋さんだよ。→花保 HANAYASU

正座して巫女さんと向き合う。しゃん、の鈴の音がすっと頭の中に入ってくる。笛と太鼓の音が心地良い。
ああ、お祭りだ。
この仕事に就いてから神社に出入りさせてもらうことが増えたけど、それでも神事・神道にはまだまだ疎い。「祭礼」って本来こういう事なんやね。いつも屋台目当てでお祭りに来てたけど、本来は何らかを祈願する儀式だ。普段お参りでなんとなくやっている二礼二拍手一礼も、意味があるのだ。出雲大社行ったとき四拍手でびっくりした。多いな。
巫女さん、ありがとう。この夏も元気にやるぞ。

祇園祭は20日までやっている。ぜひに。
少しずつ暗くなってきて、人足も増えてきた。
平野商店街を北に上っていく人に逆らって、また、てくてくと歩いて帰る。
永沢町の職場から3km。そして、神戸駅まで2km。
てくてく。
ああ、ラーメンの口だな。ラーメン、えーっとそうだな、神大前にラーメンたろうがあったな。キムチと餃子。うんうん。いや、閉まったな。閉まっとんな。ええ、もうラーメンの口やのにね、ええと、ああ、ええのがあるわ。むしろ。むしろこれやわ。

大倉山総本店のもっこすへ。うまし。
消費したカロリーは、すぐに取り戻す!義務教育でならいました。
もっこすの強烈な冷房でやっと顔が赤色から肌色に戻る。ま、そのあと歩いてまた真っ赤になったけどね。


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