高校生の頃からずっとメガネだ。メガネ込みで顔が完成するので、かけてないと何か物足りない。メガネそのものも好きだし、メガネをかけている人も好きだ。そこには揺るぎない信念がある。
というかコンタクトレンズがあまり好きではないので、目が悪い私は必然的にメガネを愛すほかないのだ。いまの視力は両方ともだいたい0.1ぐらい。
コンタクトレンズは一度、友達に度が合わなくなったやつかなんかを貰って脱着してみた事がある。見事に入らないし、目をこれでもかというくらいにかっぴらいてなんとか装着できたコンタクトはまつ毛だかゴミだかが入ったのか乾いたのか痛くて痛くて、もう二度と着けるか!と誓ったものである。
もうひとつの好きじゃないポイントは、手間が多いところだ。ストックを管理しなければならないし、出先でコンタクトを落としてしまったら見えなくなる。寝る前に外さないと目が病気になるし、それと比べてメガネの奴は本当に都合の良い女だ。サッと外してパッと付けるだけである。
今さらコンタクトレンズが必要になった理由
伊豆のヒリゾ浜にダイビングを体験しに行くことになった。伊豆半島の南にある秘境マリンスポットだ。
ダイビングは初体験である。
しっかり見たい。綺麗な海、およぐ魚、ガイドの指示、酸素残量、家族の安全。
これまでシュノーケリングやキャニオニング、ラフティング、カヌーなどなど色んな水辺のレジャーで遊んできた。その時の装備は
- 最悪壊れても良い、昔のメガネ+メガロック
- 自分の水泳ゴーグル(度なし)
- レンタルシュノーケルマスク(度付き)
このレンタルマスクが曲者で、乱視を伴う自分の視力に合っていない。裸眼よりはマシ。ちょっと酔う。さらに、びっくりした事があった。なんと!!ゴーグルを!!着けていない時はよく見えないのだ!!!!陸上でもずっとゴーグルを着けて鼻声なのは誰だ?
西表島の綺麗な珊瑚礁、見渡す限りの広大な自然を絶妙な視界で鑑賞し、さらに船上で鼻声だった私は(次にマリンスポーツするときはコンタクトにしよう……)と心に誓ったのである。
コンタクトってどこで買うんだ……?「コンタクト 初めて」でググったりしたり。
とりあえず、最初は眼科に行けば良いんだな。イオンとかに入ってるコンタクト屋さんも近くの眼科と連携してる感じかな。なるほど。どっちみち眼科ね。
やってみよう。
最寄りの眼科へ
家から近い眼科のHPを見てみると【コンタクト外来】の文字があるので早速行く。
受付さん「コンタクトの処方せん出ないのでこちらで購入してもらう形になるんですが、宜しいですか?」
私「はい」(つまりどういう事?)
処方せんがあれば、今後はそれを頼りにAmazonとかドラッグストアで手軽にコンタクトを購入できる。みたいな感じかな?年に数回しか使わない予定だしどっちでも良いか~。
眼科での流れとしては
- 先生の診察
- 技師さんの検査(空気シュッとするやつ、気球のやつ、視力検査)
- 視力に合ったコンタクトレンズを入れてもらう
- 装着したまま先生の診察
ここまでをクリアした者だけがコンタクトレンズを入手することができる。そのあとは3か月に1回は診察して、最近どないでっかと様子を伺われるだけみたいだ。簡単じゃん、コンタクト。
そして、ついにお試しのレンズを入れてもらう。
技師さん「ハイ下向いててね……ハイok」
仰天。
これは新感覚。ストレスフリー。良く見えるのに、フチが無い!!!!!
クルマのココが無くなったような視界の良さ。
【目に何か入ってるな】という感覚はあるものの、メガネの重みに比べればたかが知れている。ああ、コンタクトレンズ。君のことを少し誤解していたようだ。思っていたより君は良い奴なのかもしれない。
ランドルト環を見ながら、度数の調整をしていく。
技師さん「外しますね、ハイ上向いて……ハイ」
技師さん「つぎこれ付けますね、ハイ下向いてて……ハイ」
いやさっきからそんな簡単に脱着できるの!!??ウン年前にあんだけ苦労して激痛だった私とまるで違う。さすがプロである。
つけ外しの練習、いざ自分でやってみるとものの5秒で入った。なに?かんたんじゃん
外すのは若干手こずったものの、思ってたよりは全然余裕。簡単。やっぱりプロは指導もプロである。
コンタクト初心者の記録
- 視界クリアでとにかくめっちゃ見える。多分コンタクトの方が度数高い
- メガネ外すのはずっと着けてたマスク外した時みたいな恥ずかしさある
- メイクしやすい。見える
- 肌の汚さがいつもの150%
- 尋常じゃないくらいに目が乾いて疲れる
- 今までメガネが盾になっていたのか、眼球に風を感じる
- スーパー銭湯めっちゃ過ごしやすい。どれがシャンプーかすぐわかる
- 双眼鏡との相性バツグン
これはコンタクトをつけてしばらく、思ったことをポチポチと下書きに残していった形跡である。
特に自分の顔にびっくりした。すっぴんが自分の想定よりちょっとだけ、汚なさレベルが高かった。ショックだ。考えてみると、メガネをつけた状態で自分の顔をまじまじと見ることって今まで無かったなって。スキンケアやメイクする時は裸眼だし。いらん真実知ってしまったよね。
あと銭湯や温泉に入るときも裸眼だったのであんまり見えてなくて。段差とかは見えるけど、シャンプーかリンスかは凝視しないと見えないし、ずっと時計と思って気にしていたのが温度計だったりするし。コンタクタラー(コンタクトつけているひと)が果たしてコンタクトを付けたまんま風呂に入るかはさておき、めちゃくちゃ便利じゃん!と感動した。
あと推しのライブに行くときは双眼鏡片手に鑑賞してるけど、メガネと双眼鏡ってなかなか仲良くなれなくて。いつも、双眼鏡で見たい時はメガネを額にグッと押し上げて~ほんでまたメガネ戻して~と面倒なステップを踏んでいた。いまは片目ずつ双眼鏡とコンタクトの視力とで観ることができる。最高。
ただし、1日の終わりの目の疲れはまあまあエグい。1日の途中で何回か目薬さすけど、疲れ自体をそこまで軽減してくれるものでもないし。これは慣れかしら。
これからの私
という訳で、選択肢が【メガネ】と【コンタクト】の2つに増えた。
けど基本的にはメガネが好きだしメガネで過ごすんだろうな~
コンタクトは水辺のレジャーとかちょっとしたパーティー(なお一度もそんなものには行った事が無い)とか、ライブとか、そういう時だけになるかな。
ワンデーコンタクトが左右ひと箱ずつで30日分。これ使い切るのに何年かかるんだろう……使用期限あと6年ぐらいあるし、そう考えるとそこまでコスパ悪くないかもな~
ちなみに当初の予定だった伊豆のヒリゾ浜ダイビング、台風で中止になって行けなかった。いつか行ってみたい。
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